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母が4月21日午後2時25分、奈良県田原本町のとあるホスピスで静かに息を引き取った。 享年64、死因は悪性腫瘍いわゆるガンである。 母は、4年ほど前に乳ガンを患い、摘出手術を施したが転移がみられ、その後、抗ガン剤投与や放射線治療などを続けてきたのだが、今年の2月初めに脊髄への転移が確認され、主治医の先生から「3ヶ月もたないかも知れない」との告知を受けた。(もちろん本人には内緒で) その時は、かなりのショックを受けた。 ガンであることは判っていたし、いずれはこの日がやってくるであろうことは覚悟していたつもりであった。 しかし、あと3ヶ月。そんなに早いなんて夢にも思ってもいなかった。 ワシは、2人兄弟の長男で結婚するのも遅かった。 しかも、弟は今でも独身。 2000年にようやく今の嫁さんと縁があって結ばれることとなり、翌年長女が生まれた。 ウチの家では、待望の初孫の出産である。 親父も母親もたいそう喜んでくれた。 まさしく目に入れても痛くないほどの溺愛ぶりであった。 更に次の年には、長男が誕生。 ワシは、就職してすぐに家を出て、一人暮らしを始めた。 結婚して子供が生まれるまでは、滅多に家に寄りつくことも無かったワシだったが、子供が生まれてからは毎年、盆と正月ぐらいは孫の顔を見せてやるために帰省した。 子供は、親と違っていつも優しいおじいちゃん、おばあちゃんにべったりだった。 こんな日がいつまでも続くものと信じていた。 そして、母が59歳を迎えた頃、検診で乳ガンであることが発覚した。 その時、全摘出していたら結果は変わっていたかもしれないが、乳房を温存する方向で手術が行われた。 手術の結果は成功であると聞かされていたので、家族一同ほっと安堵していた。 (術後、切除された部位を先生から見せられた時は、しばらく焼き肉が食べられなかった...) しかし、ガン細胞は彼女の体内で生き続け、別の場所への転移が確認された。 それから長く苦しいガンとの戦いが始まった。 ガン細胞の活動を抑制するために、放射線治療や抗ガン剤を投与する治療がすすめられていった。 副作用で髪の毛は抜け落ち、どんどんやせ衰えていく母親。 ガン細胞の活動は、一時的に押さえられるものの確実に進行していくのであった。 しばらく入退院を繰り返していたが、今年の2月に告知を受けてからは自宅療養の日々となった。 2月19日、母親の満63歳の誕生日。 嫁・子供を連れ実家に戻り、家族みんなでお祝いをした。 ケーキを買い、ろうそくに火を灯し、子供と一緒に「ハッピーバースディ」の歌を歌った。 しかし、4月に入り、手足の麻痺が始まってしまったため、実家近くのホスピスへ入所することとなった。 もう手の施しようがないことは薄々感じていた。 それから毎週末は、母親の見舞いに嫁子供と一緒に訪れた。 孫の顔を見て、少しでも元気になってくれればと願った。 だが、母の状態は日が進むごとに悪くなり、体を動かすことはおろか会話すらも困難になってきた。 「反応は無くても耳は聞こえていますから」と言う主治医の先生の言葉を信じ、必死で母親に語りかけ続けた。 そして、4月21日、遂に意識不明の危篤状態に陥った。 嫁、子供と急遽駆けつけたが、もう既に意識はなく昏睡状態が続いていた。 午後2時25分、徐々に呼吸の間隔が長くなり、最後に大きく息を吐き出した後、二度と息を吸い込むことはなかった。 母親はワシ、嫁・子供、親父、弟、実の姉が見守る中、静かに息を引き取った。 みんなで泣いた、こんなに泣いたのは生まれて初めてだった。 自分の母親がいなくなるなんて考えたこともなかった。 でも、今ここで確かにその存在がなくなってしまった。 受け入れたくない現実に、まだ自分自身この状況を把握しきれないでいた。 父親が母に語りかける。 「よう頑張ったな。一緒に家に帰ろな」 |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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私は自分の家族もいてなくて、兄弟姉妹もいない一人っ子です。最愛の母が亡くなると思うと途方に暮れてしまいます。まだまだお若く亡くなられて、悲しみは、計り知れないと存じます。いつも笑顔のyamaさんとご家族が元気になられますように・・・お母様のご冥福をお祈り申し上げます。 |
ako 2008/05/04 02:25 |
私はすでに4人の両親を見送りましたが、何度経験してもその悲しみや喪失感に慣れることはなかったです。 |
助役 2008/05/04 11:25 |
>akoちゃん、助役さん |
ATC-yama 2008/05/07 12:10 |
生前お母さまが、あなたや家族のことをとても愛されていたのを知っています。 |
伝言 2008/06/06 08:14 |
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